子犬を迎える準備

 日本では生後2カ月前後の子犬を迎え入れて飼い始めるご家庭がほとんどです。その時期のキャバリアの子犬を初めて飼う方のための一章です。

[子犬を迎える前にどんな準備をしておく必要があるのか?]

 初めて犬を飼う人にとっては、そこが一番知りたいところでしょう。
それぞれのご家庭のライフスタイルにより多少異なりますが、飼い主の責任として最低限の準備用品をリストアップしました。
キャバリアを戸外で飼われる方もいますが、ほとんどの方は室内で飼っています。どちらにしても子犬の間は室内で飼うべきなので、室内飼育での準備が必要です。

  1. サークル
    なるべく広いスペースがとれるもの。最低縦横が60cm x90cm、高さ70cm。
  2. ベッド(寝床)
    サークルの中に設置します。
    洗いやすいプラスチック製の犬用のカゴが便利です。
    籐のカゴは犬がかじったりノミなどの温床にもなりやすいので、安全面や衛生面で注意が必要。
     バリケンなどのペット用犬舎を使用することもできます。
    大きさは成犬になってからも使用するためには、45cmx60cm。ただしあまり大きすぎると犬は落ち着くことができません。
  3. 食器
     ステンレス製の犬用食器、直径13cmのもの2個。(餌用と水用)
    水飲み用には、他にもスパニエル用として垂れた長い耳が濡れないような背の高いステンレス製の水飲み容器が市販されています。さらにサークルに取り付けられるボトル型の自動給水容器も市販されています。これは子犬が水飲みをひっくり返す心配がなく便利です。
  4. 寝床用として綿製の毛布かタオル
    皮膚が敏感なキャバリアのためには、寝床には綿の毛布やタオルを使いましょう。
  5. トイレ
    サークルに寝床を設け、その他のスペースに新聞かペットシーツを敷く。
    ペット用のトイレを買うなら、大きいサイズのものを。45cmx60cm。
  6. 衛生、トリミング用品
    シャンプー;絹のような被毛のため、犬用の最上質のものを。リンスも。
    爪切り;犬用の爪切り
    クシ、ブラシ;クシは静電気を防ぐために金くしを。ブラシもナイロン製は厳禁。
    ハサミ;キャバリアはトリミングの必要のない犬種ですが、足のパッドの裏に伸びる毛はこまめにカットしましょう。でないとパッドのにぎりが悪くなります。
  7. 常備薬
    迎え入れた直後は環境の変化で下痢になる子犬がいるので、とりあえずビオフェルミン。その他は獣医師に相談しておきましょう。
    体温計;人間用の直腸体温計かデジタル式の体温計。
  8. ドッグフード
    前のところで食べていたフードと同じものを。
    子犬用の最良質のドッグフード。(ドライフード、缶詰など)
  9. その他
    寒い季節に子犬を迎え入れるときには、ペットヒーターが必要。

 準備用品選びのポイントは、[安全][清潔][快適][便利]です。

 さあこれで準備OK。キャバリアの子犬は生涯の家族と、安全な居住区と、清潔なベッドと、おいしい食事を手に入れました。しばらくはこれで様子をみて、後はそれぞれの事情に合わせて工夫しましょう。最初からケージを考えているのでしたら、キャバリアはバリケンだと[S]サイズ、折り畳み式のケージでは[M]サイズくらいが成犬になっても使えるちょうどよい大きさです。サークルの中にベッドとしてケージを使うこともできるし、車に乗せる時にも犬をケージに入れて乗せることができて便利です。

<キャバリアの寝床は寝室かリビングが最適?>

 家族のみんなで飼育方針を話し合っておきましょう。室内飼育をするということは、人間の生活の中へ直接犬を迎え入れることですから、とても犬と人間が密接な関係になります。都合のよい面と同時に、予想もしなかった事故や、思わぬ不都合が起こるかもしれません。 室内のどこにサークルを用意し、どんな風に過ごさせてあげるのかを考えましょう。大抵のご家庭では、キャバリアの人付き合いのよい性格からも、みんなの一番集まるリビングか、ダイニング・キッチンの一角に寝床を決めるようです。いくつかの理由で、それはとてもぴったりの場所です。また夜だけ誰かの寝室の一角に寝床を移してあげることもいいでしょう。
 東あるいは南に面した部屋で、陽当たりのよい明るい部屋が適しています。1日に最低1時間は日光浴ができるような場所に飼育場所を設けましょう。湿気の多い部屋、西向きの部屋は不向きです。
 ドアの近く、出入口の近く、階段付近などは避けましょう。落ちつかないし事故も起こりやすいかもしれません。同じ理由で玄関は更に適しません。人が尋ねてくる度に外へ通じるドアが開きます。
 ダイニングやキッチンの一隅は住み心地がいいかもしれません。でもキャバリアは食いしん坊なので、テーブルに食べ物を出しっぱなしにしたり、料理のときに邪魔にならないようにしましょう。キッチンではフライパンで揚げ物をしたり、お湯を沸かしたり、包丁なども使うので、できれば市販されているガードで犬をキッチンに入れないようにしておいた方が安全です。
 キャバリアの寝床を置く部屋が決まったら、電気のコードやコンセントから十分離してサークルを設置しましょう。子犬は何にでも興味を示し、噛みたがります。感電事故や危険なものを噛んだり飲み込む事故には注意しましょう。
 キャバリアはみんながいるところが一番うれしく感じるでしょう。人間側からしても、目が行き届きやすく、世話もしやすく、お互いによいことです。でもみんなが集まる場所は、物も集まりやすい訳ですから、子犬に危険がないように整理整頓に気をつけましょう。お子さまのいる家庭ではおもちゃ、えんぴつ、ピン、その他裁縫道具、薬、観葉植物の肥料など。
 子犬の飼育場所が決まったら、その部屋をチェックしてみましょう。不安定な家具はありませんか?子犬はいつでも高低差のない平らな場所で遊ばせるようにしましょう。まだ骨や関節はとても弱く、ちょっとしたことで簡単に痛めてしまうので、ソファや椅子への登り降りはさせないようにしましょう。

<庭での工夫>

 子犬にワクチン接種も全て済ませ、少し大きくなったら、お散歩は別として庭で運動できるスペースを作りたい方もいるでしょう。
 まず、犬の運動場は高いフェンスで囲いを作りましょう。部外者や他の犬や動物が侵入できないよう、またあなたの犬が勝手に逃亡しないようにキチンとフェンスを張り巡らせます。足場は平らにして、芝生かレンガか砂利を敷くようにしましょう。コンクリートは犬の足を痛め、成長期の若犬や老犬には負担になります。そして室内から運動場へ、反対に運動場から家の中へと行き来がしやすいようにしましょう。

<心の準備>

 犬と一緒のライフスタイルも考えておきましょう。犬はたいへん習慣性の強い生き物です。規則正しい良い生活習慣をつけましょう。キャバリアは不平や不満の少ないとても扱いやすい犬種です。だから飼い主の接し方で素直に簡単に良いマナーを身につけ、そして家族の最高の仲間になることでしょう。次の点をみんなで話し合っておきましょう。
  ・どこで子犬は眠るのか
  ・絶対に子犬を入れない部屋
  ・しつけについて。命令の言葉の統一
  ・食事での取り決め
  ・主に世話をする人、役割り分担
 まだまだ、それぞれのご家庭で思いつかれることがあるでしょう。大筋で家族の意見をまとめておきましょう。
 キャバリアはとても賢く、よく人の気持ちが理解できる犬です。性格は明るく素直で、人に対し愛想がよく、優しく従順です。少しくらい間違った飼い方をしても、たぶんそれによって手のつけられない犬にはならないでしょう。そしてキャバリアの子犬は本当にかわいく魅力的です。飼い主はつい甘やかしたくなってしまうでしょう!キャバリアは素晴らしい家庭犬としての性質を生まれながらに持っていますから、その天性を損なうことのないように、飼い主も賢く明るく優しく楽しみながら子犬の世話をしましょう。
 犬の一生は短いものです。けれども一生を通じてあなたの犬を心身ともに健康で美しく飼うことはとても大変です。どんな時にも責任と愛情をもって接することが大切です。こうして育てられたキャバリアは、きっと家族にとってかけがいのない真のコンパニオンになるでしょう。

 子犬を家に迎え入れる前に、その責任の重さを考え、心の準備も整えておきましょう。

名前! 先に考えておきますか? 後でゆっくり考えますか?

   e-mail cavalier@cavaliernet.com

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