ペットフードのラベルの読み方 




ペットフードのラベルの読み方

〜フードを選ぶときは犬の年齢と健康状態を考慮に入れること〜





 「うちの○○に最適なフードは何?」(○○には子犬か成犬か老犬かを記入しましょう)
 よくある質問ですが、何百種類ものフードが手に入る今、この質問に答えるのは易しくはありません。「最適」なフードとは、犬の年齢、体格、運動量、環境、健康状態などたくさんの要素に左右されるからです。

 多くの飼い主は、フード名がその成分を示していることを知らずに愛犬の好むフードの味について時間をかけて熟慮します。
 例えば、「ビーフ・ドッグフード」というラベルなら、そのフードは95パーセント以上の牛肉を含まなければならないことが法律で決まっています。
 「ディナー」、「プラッター(軽食)」、「アントレー(主食)」、または「フォーミュラ」というラベルの場合は、名前の書かれた品目を25%以上含まなければなりません(つまり、「ビーフ・ディナー」には25%以上の牛肉が含まれます)。
 「ビーフ入りドッグフード」は3%以上の牛肉を含む必要がありますが、「ビーフ味」と表示されたフードなら、そのビーフ風味は犬が分かりさえすればよいのです!


 フードのラベルの保証分析値は、タンパク質と脂肪の最低量と、繊維と水分量の最大量を記載する必要があります。その他の栄養成分も記載してかまいませんが必須ではありません。もし今度買い物に行かれたら、缶詰とドライフードのラベルを見てください。缶詰の栄養レベルはドライフードよりかなり低いことがおわかりになるでしょう。例に、タンパク質の最低保証レベルが10%の缶詰と、これが36%のドライフードを取り上げてみましょう。かなり差があるように思えますが、これはフードの水分量を含む「給与時」ベースで保証分析値が表されるからです。
 食餌を比べるためには「乾物量」ベース(水分量を含まない栄養成分量)に変更される必要があります。缶詰フードなら、該当する栄養成分の保証分析値を4倍します。上記の缶詰の例(10%)では40%の乾物量のタンパク質が含まれることになります。ドライフードについては保証分析値を1.1倍します。上記のドライフードの例(36%)にも同じく40%の乾物量のタンパク質が含まていることになります。


 気をつけてほしいのは、保証分析値はフード中のタンパク質の最低量を示すだけであって、その最低量をどれほど上回っているかを示すわけではないことです。(例えば、タンパク質36%以上と保証されている場合、それ以上のタンパク質が含まれている可能性もあります。)これはタンパク質や脂肪を制限しなければならないような厳しい食事療法が必要な犬には特に重要な事です。

 各原料は重量の重い順に表示されます。飼い主の中には、大豆やとうもろこしなどの植物性タンパク質を使用したフードに惹かれる人もいます。ほとんどの犬はこれらのタンパク源をよく消化できるとはいえ、やはり、選ばれるフードの3大成分のうちの一つは動物性タンパク質であるべきだと言えます。なぜなら、犬は健康であるために食肉を必要とするからです。ペットフードの成分は法律で厳格に規制されているため、食肉副産物は汚染された部分や栄養のない部分を含むことが認められていません。ただし、法律で決められたこれらの定義は原料の構成内容のみを定義しており、品質に関しては定めていません。他の原料もそうですが、食肉副産物の品質を確認する唯一の方法は、信頼できる会社が生産したフードを使用し、そのフードの消化性についてに情報をその会社に確認することです。

 ラベルは、そのフードが栄養的に十分かどうかの記述を表示しなければなりません。「アメリカ食餌管理局協会(AAFCO)によって定められた手順を用いた動物給餌テストにより、成犬にとって完全かつバランスの取れたフードであることが実証されている」、または 「このフドは成犬のためのAAFCOの栄養標準を満たしているフードです」(またはこれらに類似した表現)といういずれかの記述です。これらの記述により、どのライフステージがそのフードの対象であるか、また、その記述がどのように実証されているかが分かります。ペットフードは、4つのライフステージ、つまり妊娠期、授乳期、成長期または維持期のうち1つの必要条件を満たすように作られています。すべてのライフステージのために完全かつバランスのとれたフードなら、どのステージの必要条件も満たしているでしょう。販売されているフードが対象とするライフステージは、必ずしもそのフードが承認されているライフステージだけではないかもしれないということを飼い主は知っておくべきです。成犬向けに販売される多くのフードはすべてのライフステージの必要条件を満たしており、子犬と授乳期の牝犬両方にとっても十分な栄養レベルを満たしています。栄養適正の記述をチェックするのは、あなたの犬のライフステージに最 適のフードを選ぶ助けとなるでしょう。

 あるフードが「完全かつバランスのとれた」とみなされるには、AAFCOの定める栄養基準を満たす必要があります。そのフードが犬でテストされたことがまったくなかったとしても、十分な成分を追加するだけでこのような栄養基準を満たすことが可能となります。その結果、体内での有効性または栄養素の相互作用に関して予見できない問題が発生することもあるでしょう。栄養適正の記述を実証するのによい方法は、給餌試験の実施です。AAFCOが定める給餌試験は、長期間にわたって、適切な犬のグループにそのフードを給餌して行います。フードに対する犬の反応から、わずかな問題も見つけられますから、給餌試験によってそのフードが犬の栄養要求を満たしているというより確かな保証が得られます。もし給餌試験が行われた場合には、栄養適正の記述には、「動物給餌テスト」または「給餌試験」という語句が含まれます。


 犬のためにあるフードを選んだら、あなたは正しい給餌量をどのように決めますか?
 まず最初に、ラベルに書かれた給餌方法を読み、あなたの犬の必要に応じて調整してください。賢い消費者となるために、あなたの犬に最適のフードを選ぶための次の簡単な指示を守ってください。

  ○ 信頼できる会社が生産したフードを選ぶ
  ○ 犬の適切なライフステージに合わせた給餌試験で実証済の完全かつバランスの取れたフードを与える(子犬には成長期用フード、成犬には維持用フードを)
  ○ フードの消化性が高いかを確認する(特定の情報についてはメーカーに問い合わせる)
  ○ 犬は個々によって違うことを忘れない。

 中には高品質の食餌を与えられても、不十分な反応を示す犬もいるかもしれません。食餌を選ぶ時の最も重要な点は、あなたの犬がその食餌を与えていてどれほど健康かということです。

Oct. 1997. by Lisa Freeman
(リサ・フリーマンはタフト大学獣医学部の獣医臨床栄養学者である)
この記事はAKCガゼットより出典、GRCJ提供、転載の許可をいただいています





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