避妊・去勢に関して (4)

シリーズvol.1, 健康に関すること <ーその4ー 避妊・去勢に関して>
1997年11月7日
●いろんなケース
去勢・避妊についてはこのMLでもたびたび話題になりますが、ご参考までに当地オーストラリアでの状況をお話します。
こちらではブリーダーでない限りペットの去勢・避妊は当たり前のように考えられています。私もこちらでキャバリアを飼い始めた時、ブリーダーからもVET、果ては修理にきた電気屋のおじさん(コッカースパニエルを飼っている由)など色々な回りの人たちに、去勢の話を聞きました。
役所への毎年の登録料も、避妊している犬の場合格段に安くなります。オーストラリアは動物の衛生管理にとてもうるさいのですが、同時に不用意な妊娠、繁殖防止にもとても前向きです。要は子犬の持ち主は、自然に手術をしようという気にならされる雰囲気があるということです。勿論自然なままの方がよいという人もいることと思いますが、愛犬を心から愛している人たちは、迷うことなく手術していることと思います。
我が家の牡のキャバリアは、6ヶ月を過ぎた頃に去勢手術をしました。
私の住んでいるマンションのオーナーは隣りで獣医をしていて、ここで犬を飼うには、去勢・避妊は条件のひとつなのです。
「それならば他を探す」と言って入居をやめた人がたくさんいたと、不動産屋の方は言ってましたが、私たちは例え条件になくても、去勢手術をするつもりでいました。それは出来る限り得た情報から、私たちなりに犬の幸せについて考えた上の結論でしたし、正直に言うとほとんど迷いはなかったです。
いざ手術という時になっても、私は超楽観的なのかあまり心配もせず・・・という感じでした。私って冷たい人間なのかなぁ・・・・
でも、1晩の入院の後で迎えに行って、愛犬を見た時に、はじめて泣きそうな気持になってしまいました。自分でもびっくりしたくらいです。
男の子の場合は女の子に比べて傷も小さいと聞きましたが、やはり手術の傷をしきりに気にしている愛犬を見て、なんだかかわいそうになってきちゃったのです。単純ですよね〜。
家に帰ってからもしばらく興奮ぎみなので、オロオロしました。
近所の去勢手術経験者の方に家の子の傷を見せて、
「これって腫れてない?」「お宅のワンちゃんもこんな感じだった?」
とか質問攻めにしたりして・・・(病院は隣りなんだから行けばいいのに)結局、早く傷が癒えますように・・・とただ願うばかり。
でもその後、すぐに元気になって、私もまたすぐ楽観主義者に戻っちゃいましたけど。
先日、避妊手術のことでご相談させていただいた者です。
家の子の手術を考えて、病院の先生と相談している今、みなさんのお気持ち、痛いほどわかります。読んでいて、思わず涙があふれてきました。
4年前を思い出します。手術当日はジッとしてられず、次の日の食事の仕込みまでしていたのを思い出します。終わってしまって3日も経つと走ってましたから何てことなかったけどそれまではあれこれ悩みました。なんだかこちらの都合で痛い思いさせたみたいで・・・
でも、今8才になる愛犬が、心臓僧帽弁不全を発症して、あの時決断しておいて良かったと思っています。
今思えばもっと早い時期にとも思ってますが。もちろんいろいろな選択があってゼッタイにコレなんて事は無いわけですけど・・・
今から避妊手術を受けられる方のメール、そしてそれに対してMLに寄せられたみんなの暖かいお気持ち、私はその全てにジ〜ンとなってしまいました。このMLがはじまってまだ1年もたっていませんが、こういうことが何度かありましたよね。
オス犬で去勢された方もたくさんいます。そしてメス犬で避妊された方もまたたくさんいます。それぞれの飼い主さんには万感の思いがあったことでしょう。そしてオーストラリアでの状況もお聞かせいただき、家庭動物を飼うことの、人間として、飼い主としての責任のあり方や考え方を、深く考えさせられる問題なんだと、つくづく思いました。
私も今、牡の愛犬の去勢の事で悩んでいます。
今までも、皆さんの避妊や去勢についての話しを読みながら、参考にさせて貰いつつ、考えさせて頂いております。
私、この決断力がなかなかなくて・・・
先日ご相談させていただいた、愛犬の避妊手術ですが、することにしました。
生後6ヶ月ですが、するなら最初の発情前にしよう!と思い、決めました。
そこで、主治医の先生に具体的なことを詳しくうかがっていたら、新たな疑問が生じてしまったのです。
「避妊手術って具体的にどうすること?」
かかりつけの病院では、卵巣のみ摘出。卵管はしばる(?閉じる?)。病気でない限り子宮は残す、というのですが..........
卵巣も子宮もすべて摘出するのが避妊手術だと思っていたのですが、子宮を残すとおっしゃったので、「子宮を残しても病気の予防にはなるのか〜・・・」と思い込み、今になって、ほんとにこれでいいの?と気になっている次第です。
みなさんのワンちゃんの避妊手術は、どのようになさいましたか?
また、どうするのが一般的なのでしょう?
私共の知る限り、全身麻酔下で卵巣・子宮ともに摘出するのが一般的方法だと思います。
獣医さんの考えの一部に「出来るだけ自然な形で...」という感が強い治療方針の方ではないのでしょうか?
卵巣のみ摘出して卵管を縛ることで妊娠はなくなるわけですよね。結局これで「避妊手術」の目的は達せられたわけだと思うのですよ。「取らなくて良い物までを取る必要はない」というか、「メスを入れる部位については最小限の範囲で」と言ったところでしょうか?
発情・排卵・妊娠の課程を正常に進める上に重要なホルモンでエストロジェン(エストロゲン)・プロジェステロンというホルモンがあるのですが、それが卵巣から分泌されているようですので、卵巣を取ることでそれは制御されて生理は止まりますので、ここで第一の目的の「発情・誤交配」はクリアーできるわけですよね。
しかし室内で飼われている昨今「誤交配:野良犬などにより...」はほぼ考えられないと思います。大半の方が、愛犬の今後の疾病に関する予防として避妊手術を行うわけですから「やるなら完璧に」と言ったものだと思います。
卵巣を取れば卵巣に関する病気は当然のこと、乳腺腫瘍になる確率も大幅に低下するようです。しかしながら子宮に関する疾病もこれまた多く、子宮内膜炎・子宮蓄膿症なんかがあるようです。
ここが獣医さんの考えの分かれ目だと思うのですが、メスを入れる回数を最小限に押さえるのか(子宮も摘出)メスを入れる範囲を最小限に押さえるのか(卵巣のみ摘出)なのだと思います。ちなみに私共の主治医の先生は「子宮・卵巣ともに摘出派」です。
何故こんなに勉強したかというと、我が家の長女:トライが、非アレルギー性の皮膚炎で獣医さんに相談したことがあって、その時、「こういったケースのかゆみにも避妊手術が効力を発する説」を伺いました。
結局の所「生理をさかいにホルモンのバランスが変わることで、本来持っている皮膚の免疫力が一時的に弱くなって、普段おとなしくしているかゆみの物質がその時一時的に多くなり、かゆみを増す」と言うことを教えていただいたのですが、私共の考えも「ブリーディングをストップする
年齢になったら、避妊手術をしよう!これだけメリットがあれば...」という考えを持ったから凄く勉強しました。
「早期手術を決断」の方のメールを読み進むにつれて、まだとてもとても辛い選択に迫られている状態と知り、一体何と言って差し上げようかずっと悩んでおりました。
ご自分なりに情報を得て「卵巣・子宮ともに摘出する避妊手術」を決断されたのですよね。でも、先生のお考えは違ったと。
最初の「生きる喜び」のメールでも感じましたが、どうも主治医の先生との価値観に根本的にズレがある様に思えます。しかし、「専門家」でいらっしゃる先生の意見を、決して無視する事はできない。むしろ引き付けられるものさえある。でも、心の中で「先生のお話も理解できる!でも!でも!!」と葛藤されている。その「でも」は、どこか納得がいかないという心情からくるのと違いますか?
愛犬の手術を経験した者として言える事があるとしたら、「ある地点からまな板の鯉状態にならなくてはいけないのですよ。」という事。少しでも迷いがあると、それはとても難しいと思います。「先生を信じてお任せする。」と決意して挑むにしても、とても大きな不安・寂しさと戦うのですよ。今のその不安感を、その主治医の先生にお伝えしてみましたか?先生は、あなたが避妊手術というものをどの様に理解しているかご存じですか?そしてその病院では、どんな場合においても先生のお考えに沿う形の手術しかできないという事なのでしょうか?先生とのコミュニケーションを充分にとる事によって、今後の最終的な決断への道が開けると思います。
経験談を話すのは簡単です。しかし、獣医でも何でもない私の発言が、もし大きな影響を及ぼしたらどうしよう...と思ってしまいました。今、とてもお気持ちが動揺していらっしゃるのではないかと感じてしまった分、余計に心配です。
愛犬の為に、思い切って勇気を出して先生と心ゆくまでどうかお話を!!そして、どうしてももやもやしたものが残る様でしたら、違う先生を訪ねてみるのも一つの道だと思います。
それから、主治医の先生のお話を聞いて、今どんなお気持ちでいらっしゃるかなーなんて思っています。最初に決断した時の気持ちのまま?それとも、先生のお考えにも強くひかれ、お任せしたいという気持ち?色々入り交ざっているかしら?
最後に、家の子のケースはといいますと「卵巣・子宮ともに摘出」致しました。そして、これだけは言えます。ママはあなたです。愛犬の為によかれと思って決断する事は、間違いではありません。誰が何と言おうと、絶対に正しいに決まってます。ママとして自信を持って勇気を持ってガンバレ!
避妊手術の目的は、やはり病気の予防です。
今は、避妊手術をすることに迷いはありません。病気になるとは限らない、病気になってからでも遅くはないというお考えも一理あると思いますが、何度も全身麻酔をして手術するのは、できれば避けたいと思っています。わたしとしては、「やるなら完璧に」です。
とても親身になってくださる評判の先生ですし、相手は「専門家」ですから、素人のわたしが指示するのはおかしいと思います。ですが、信頼してこのままお願いできるか、というとちょっと......。自然であることを重視する獣医さんとわたしとでは、根本的に相容れないのかなぁ〜と思ってしまいます。それでも、今までお世話になっていて、愛犬のことをよくわかっていてくださる先生ですので、お願いしようかな・・・というわけです。
獣医さんには、しつこいな〜と思われてるかもしれません。それくらい何度も何度もご相談させていただいています。最終的には飼い主であるわたしの希望通りに手術することも可能です。
但し、子宮まで摘出すると大きく開腹することになると言われました。あなたの愛犬では5cmくらいでしたよね?でも先生のお話では、もっと大きくなるそうです。安全に行うためだそうですが、「手術の腕前、大丈夫かな?」なんて、失礼なことも考えてしまいました。
他の獣医さんにもお話を聞いたことは、これがまたさまざまでして..........。統一した見解がないというのは、困ったものです。
みなさんは本当にしっかりしていらっしゃるのに、わたしは迷ってばかりで、なんて頼りない母親なのでしょう。情けない・・・です。愛犬のためにしっかりしなくちゃ。
避妊手術は間違っていないと思っています。すると決めた以上、最良の手術をしてあげようと思っています。ありがとうございました。
とても良いことを書かれていて、本当にその通りだわ〜と読ませていただきました。根本的な考え方=価値観のズレというものを感じ、どちらが正しいとか間違っているとかの問題ではなく、飼い主さんが避妊で何を望み、愛犬との幸せのためにはどっちがいいか?ですよね。
でも命あるものは、全て公式通りにいくものではありません。6カ月令ということで、手術の時期もあるので今しかいろいろ考える時間がないという思いではないでしょうか?私も私の繁殖した犬の飼い主さんから避妊や去勢に関して相談を受けますが、もしするのなら、半年〜1年までの体調の良い時期に、女の子なら子宮も卵巣も摘出、男の子も糸で結ぶだけでなくちゃんと摘出するような方法がいいと思いますよ。避妊や去勢の相談を受けたら、これは私個人の考えですがというお断りつきでお話しています。もし避妊や去勢をしないのなら、何らかのそれによる病気が起こる可能性を受け入れて、対処していってくださいね、ともお話します。ちょうど今、1歳を過ぎて2回目のシーズンをすぎたところの牝犬の飼い主さんから、避妊手術をした方がいいと思っているんだけど、するには遅すぎてあまり効果を期待できないのでしょうか?だとしたらあまり意味のない手術でメスは入れたくないし・・・と相談を受けています。遅かろが早かろうが避妊手術をしていれば、子宮や卵巣での病気ににはならないわけで、ひょっとしたら乳腺でのトラブルの可能性は残るけれど、せっかく前向きに避妊を考えてらっしゃるのだったら、やっぱりされた方がいいのでは?とお話しました。
すご〜く迷ってらっしゃる飼い主さんは、いっぱいいらっしゃると思います。とても迷っているときは、あせって何もしない方がいいと思いますよ。何のためにするのか?が飼い主さんの心にしっかり決まれば、その目的のために最善である方法、手段を探せばいいと思います。もし獣医さんと考え方が違うなら、それはとても困った問題です。
これはその獣医さんが良い、悪いではないです。その獣医さんの良いとする価値観で、微妙に判断も違ってきますよね。良い獣医さんとは何か?って聞かれたら、当然私の大切なキャバリアの命を信頼して任せられる獣医さんです。診断の的確さ、手術の腕の善し悪し、そして人間的に信頼を置くことができる、最後の信頼関係は、お互いの生き物に対しての考え方の一致も大切な要素だと思います。
私のところではブリーディングを終わった女の子が2匹いるんですが、出産育児の終わった牝には、ちゃんと避妊をしてあげて、ゆっくりのんびり健康に過ごさせてあげたいと、避妊をする決心をしました。これはだいぶ前の話です。・・・それで、獣医さんにそのつもりでお話をしました。そのときには、手術の日取りも決める覚悟で獣医さんにご相談したのですが、獣医さんからはあまり良いお返事がいただけませんでした。私のかかっているホームドクターは、予防医学などにも積極的で、家庭動物はできればキチンと避妊や去勢をして飼ってあげた方が良いというお考えの方です。だから、当然「避妊してあげた方がいいですね、じゃあ何時にしましょうか?」というお答えが返ってくるものとばかり思っていたんです。でも、「そうしたいと言われるならもちろんそうしますが」と前置きされて、いろんなメリットとデメリットをお話してくださいました。
これは他のみなさまのケースと違うので省略しますが、1つだけ改めて感じさせられたことがありました。それは同じ避妊といっても、その子の個体としての体質、犬種としての体質、年齢、そしてお産の経験が2度以上あるかなどということ、その子の今の健康状態などなど、いろんな観点から総合してみなくてはならず、どの子もみんな同じ答えにはならないんだぁ、という当たり前のことでした。
せっかく避妊の決心をしたのに肩すかしを食った感じでしたが、その後も獣医さんのお話をじっくりお聞きして、私は獣医さんの言われることでとても納得できました。それで、繁殖を終えた我が家の牝犬は、避妊をしないつもりです。いくら何度かお産の経験があるとはいえ、万が一子宮やその他の病気になる可能性はありますが、その時はそのまま受け止める決心をし、避妊はしないことにしました。これは、私の犬をよく知ってくださっている獣医さんの判断と、その通りだと納得した私の決心です。でもこれはこの子のケースとしてそうするのであって、我が家の他の牝犬もそうだってことじゃないです。もちろんこれは他の方のケースとも違うと思います。
我が家の牝犬も7ヶ月令を迎え、ますます元気でハイパーぶりを発揮していますが、大人への第一歩?ということで、明日の7日に避妊手術を受けることになりました。
家の子はおちびサイズでこの世に誕生し、ブリーダーさんに人一倍ご苦労をかけて成長してきた子です。
生後5ヶ月を過ぎるあたりから、皆さんのご愛犬の避妊・去勢手術に関するお話は「我が事も同じ!」という気持ちで読ませていただいていました。また不勉強で頼りない飼い主ですが、色々考え、何人かの方からは貴重なアドバイスも頂き、家族で議論を重ね、かかりつけの獣医さんとも何度もご相談をしてやっとたどりついた結論ですので、入院・手術を直前に控えて不安は皆無と言ったら嘘になりますが、でも心配と言うよりは、「頑張って欲しい」と願う気持ちの方が圧倒的に心を占めています。
午前9時過ぎに入院して、午後には手術というスケジュールになっており、退院は2泊の入院を経てから・・という説明を先生から受けています。そして抜糸は、オペの10日後以降の予定です。
体はとても小さい子(7ヶ月時の体重4.75kg)ですが、元気は人並み以上ですので、きっと術後の快復もものすごく早いと思います。ぜひ今後、避妊・去勢手術を受けるキャバリア&その飼い主の皆さんに安心してもらえるようなデータを残したいと思っております。
朝になったら我が家の愛犬も行って来ます。何にも知らない愛犬は昼間、ガラス越しの日差しの中でキティちゃんの毛布を敷いてヘソ天してました。

cavaliernet@mx5.tiki.ne.jp
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