子犬を迎える
(引用資料:Cindy Tittle Moore 著 Your New Puppy)



子犬を育てる上での基本ルール

  • 幼いパピーを叩いてはいけません。
  • 大袈裟に誉めましょう。
  • 焦らず、根気良く。
  • 人の手を噛むことを許してはいけません。しかし叱るのは14週令以降。
  • 何かをやってしまった後で叱るのはいけません。
  • 子犬は、初めて会う人、犬、場所に対して社会化される必要があります。
  • 子犬は成熟するまでは、なるべく叱られないで、上手くやり遂げるようにさせてやらなくてはいけません。そうすることによって自信を得るのです。
  • 飼い主とのコミニュケーションを確立するためにトレーニングをしてください。そして無理のない目標を定めましょう。
  • 犬に対してリーダーシップを取りましょう。しかし厳しいリーダーにならないでください。
  • 明るく元気に誉めましょう。





親元から離す時期

子犬は8週令(56日)以前に母犬や兄弟犬から離すべきではありません。多くの人は10週(70日)以上を勧めます。これは肉体面(まだ体がしっかりしていないうちに離すのは危険です。)及び精神面(子犬は母犬や兄弟犬との触れ合いや遊びで、犬との付き合い方やルールを学びます。)において重要なことです。

多くのブリーダーは、2頭の子犬を同時に飼うのはあまりいいことではないと考えます。そうするなら子犬達は、飼い主とよりも子犬同士の結びつきが強くなり、トレーニングを始める時にそれが弊害となるかもしれません。また、同じ時期にトイレトレーニングが必要な子犬2頭を飼うと、トイレトレーニングはとても時間がかかるようになるでしょう。

2頭の犬を飼いたい時は、一頭目が生後6ヶ月以上になり、基本的なしつけができてからにすることを勧めます。 もちろん例外もあり、同胎犬や同じような月令の子犬を2頭飼ってうまくいっている場合もあります。




家庭でのパピーの居場所

パピーが、あなたがいない時に、家の中の物を手当たり次第に齧ってしまったとしても、それはごく当たり前の事だと思ってください。何も齧れない、あるいは齧ってもかまわない物だけを置いた場所にパピーを入れるべきです。パピーは台所の食べ物を食べたり、家具を壊したり、カーペットを齧ったり、いろんな困った事をしてくれます。それによって、パピー自身も時にはひどい怪我をすることさえあります。

この問題の良い解決法はクレートを使うことです。クレートにはケージタイプとプラスチックのバリケンネルタイプがあります。そこはパピーが安心して快適に過ごせる部屋であるべきで、パピーが立ったり、中で回ったりできる広さが必要ですが、あまり広すぎるのも良くありません。クレートはトイレトレーニングにも役立ちます。もう一つの良い方法はある場所をフェンスで仕切って犬のスペースにすることです。台所や車庫、あるいは外の犬舎などです。安全で快適であることを確認してください。

パピーが何も壊せないような場所にパピーを置いてください。パピーはまだ幼いので誘惑をコントロールすることができません。犬種によっても違いますが、大体生後6ヶ月くらいになると多少の誘惑は我慢できるようになってきます。幼いパピーは赤ちゃんなのですから、監視することが出来ない時はサークルやクレートに入れましょう。

パピーを安全な場所に置くことはとても大事です。人間の赤ちゃんよりももっと慎重に考える必要があります。なぜなら子犬は人間の赤ちゃんよりも小さく、そして活発であり、鋭い歯や爪を持っているからです。最も注意しなくてはいけないのは電気のコードです。もしパピーの時に一度も電気のコードを齧られることがなかったとしたら、それはすごいことです。たいてい一度や二度は齧ってしまうものです。パピーが家に来たら、一度四つんばいになって、パピーの目の高さで部屋を見てみてください。何がパピーを誘惑するか、壊されそうなものはないか、尖っているものはないか、などを点検しましょう。もちろん一番大事なのはパピーを注意深く監視するか、目が届かない時はサークルやクレートを利用するということです。

次のステップはパピーに噛んでいいものといけないものを教えることです。最も効果的な方法は、あらかじめパピーが噛んでもいいおもちゃを手に持って準備しておく方法です。パピーが、椅子や絨毯、人の手など噛んではいけないものを噛んでいたなら、「ノー」と言って、それを口から取り出し、手に持っていた噛んでもいいおもちゃを代りに与え、そのおもちゃで遊んだなら誉めます。この方法を根気良く、一貫して行うなら、パピーはあなたから与えられるものだけが噛んでいいものだと思いはじめます。誉めることを忘れないでください。そして「ノー」は、冷静に鋭く一回だけにしてください。叫んだり、くどくど文句を言ってはいけません。

噛んではいけないものを教えるのに役立つ製品があります。ビターアップルあるいはビターオレンジは、苦みのある液体のスプレーで、犬が舐めても無害ですので、噛んではいけないものにスプレーして使います。あくまでもトレーニングの助けとして使ってください。これらの製品に頼りきってはいけません。


簡単な家の中でのチェックリスト




パピーと小さい子供

パピーととても小さい子供は離しておくか、一緒にする時は細心の注意を払って見ていましょう。小さい子は、指をパピーの目に入れたり、尻尾をひどく引っ張ったりするのはいけないことだと理解できません。ですから6才以下のお子さんがいるなら、パピーがしっかり成長するまでは、パピーの安全のために離しておくほうがいいでしょう。

子供たちに犬への接し方を教えましょう。犬の上に飛び乗ったりしないように。手をパピーの頭の上にかざすと飛びつきますから、手はパピーの顎の下に持っていくように教えましょう。叫び声を上げたり、走って逃げたりするとパピーは追いかけるということも教えましょう。




馴化と社会化

いろいろな物にパピーが小さいうちから馴らしましょう。シャンプーされること、ブラッシング、爪切り、耳掃除、口を開けて歯を見ること等です。これらの事をパピーが喜んで受け入れるようになれば、後々楽ですし、短時間でできるようになります。

ブラッシングは、特にダブルコートやロングコートの犬ではとても大事です。小さいパピーがブラッシングを喜ぶようにするのはそれほど難しいことではありませんが、そうする事によって、後日成長して、たくさん毛が抜けるようになった時にとても助かります。

パピーの最初の一年は、様々な社会化のためにとても重要な期間です。ワクチンが終わったなら、注意深くパピーに外の世界を見せてあげましょう。いろいろな所に連れていきましょう。公園、ショッピングセンター、学校、近所の家、ドッグショー、しつけ教室、などこれらはパピーにとってはすべて違って見えるのです。もしパピーがびっくりしているようなら、パピー自身に探検させましょう。パピーを励ましてあげてください。

しかし確固とした態度を取り、なだめすかしたりしてはいけません。もしエレベーターに乗せたいなら、パピー自身に自分で乗らせましょう。自分で経験させるのです。行き付けのドッグフード屋さんやドッグショーも良い場所です。パピーのうちにいろんな世界を知っておけば、成犬になって新しい状況に遭遇しても驚いたりしませんし、危険な行動を取ったりしません。正しく社会化されることにより、犬との暮らしは楽しくなるのです!

犬が見知らぬ物や人に会って、恐がったり、唸ったりした時に多くの飼い主が犯す間違いをしないようにしましょう。すなわち、なだめたり、「大丈夫だよ」「平気だよ」と声をかけることです。こうすることにより、犬が恐れたり、唸ったりすることを強化し励ましていることになるのです。唸りはじめたら、鋭く「ノー!」と言って、唸ることをやめたなら誉めましょう。怖がっている時は少し穏やかに、しかし毅然と「ノー」と言いましょう。唸っている場合は、力強く、厳しく「ノー!」と言ってください。

パピークラス(パピーのためのしつけ教室)に参加する予定なら(ぜひお勧めします)参加する前にそのインストラクターに教室の目的について質問してみてください。もし社会化が目的に含まれていないようなら、別のクラスを探しましょう。

こういう時驚かないでください。