年齢(子犬、老犬)、肥満、
妊娠授乳期などの食餌管理
<妊娠〜授乳期の牝犬と新生仔期の離乳食>
ブリーディングは、先ずアマチュアの方がされることではないでしょう。専門知識を持ったブリーダーがされることで、交配前からの母体の管理や生まれて間もない子犬の健康管理は、専門的な知識が必要とされます。交配をしてからの妊娠期間、出産、そして授乳期の栄養管理には、そのステージにあった栄養バランス、食餌の質、量などへの細心のケアが必要で、また生まれてきた新生仔やその離乳なども同じことがいえます。
ブリーディングの全過程を一般のご家庭の飼い主さんが管理するのは、非常にむずかしいことであり、また普通のご家庭では離乳も終わってからの子犬から飼い始めるのが一般的ですので、ここでは具体的なことは割愛させていただきます。
<子犬の食餌>
子犬の健康管理では、子犬用のドッグフードを与えるのが最も安心です。月令や体重や成長にあわせて、1日の総食事量を算定し、それを1日に3〜4回に分けて与えるとよいでしょう。まだ幼い生後2〜3ヶ月令の子犬では、1kgの体重あたり、成犬の2倍〜のカロリーが必要です。しかし、急激な成長期にある子犬は普通食欲は旺盛なので、よく食べるからといって必要以上の過剰な給餌にならないように気をつけましょう。
<高齢犬の食餌>
犬は何歳くらいから「高齢」というのでしょうか?
その犬の体質、過去の病歴、それまでの環境などで一概に数字では言えませんが、一般的に7歳を過ぎたら・・・が目安です。でも10歳をすぎても良く活動する犬もいれば、5〜6歳でよぼよぼした感じのする犬もいるでしょう。どちらにしても、そのくらいの年齢にになりますと、獣医師の健康診断などを受けて、その犬の健康状態と年齢にあいふさわしい栄養バランスを、相談されたり、考えたりしてみましょう。
- 獣医さんに食餌の栄養バランス、1日に食べさせる量と回数を聞きましょう。
- コンディションを常に把握していましょう。
- 肥満にならないように気をつけましょう。
あなたの愛犬が歳をとってきたら、コンディションにふさわしい食餌管理をベースに、健康管理では十分配慮してあげましょう。
- 運動は適切ですか?無理をしないで犬に合わせて緩やかなものにしましょう。
- いつも清潔に保つように、衛生面で気をつけましょう。
- 暑さ、寒さに配慮しましょう。極端な暑さは凌ぐ工夫し、とても寒い時期にも保温に工夫しましょう。
- 体調の変化を見落とさないように、定期的に獣医師の健康診断などを受けましょう。
<肥満犬の食餌>
肥満は、肥満細胞に脂肪が増えたり、肥満細胞数そのものが増えて起こります。肥満は、人間社会でも常に健康問題と関連して取り上げられているように、もちろん犬でも同じことが言えます。肥満が関連して起こる健康問題は、全身的なさまざまなことに及びます。たとえば、糖尿病、心臓(血管系)、肝臓、関節、肝臓など、肥満は影響を及ぼします。
どのくらいが肥満かというと、その犬の適正体重と思われる重さから、15%以上で過体重、25%以上で肥満です。ですから、適正体重より15%以上太らせないように、日頃から管理して、肥満を予防しましょう。なお適正体重ですが、もし子犬の時から体重を定期的に計っていたのなら、成犬になってから最も体格が充実していた頃の体重を目安にされるといいでしょう。また数値でなくても、見た目で腹部が垂れていたり両側に膨らんでいたりしたら肥満、また触れてみて肋骨や背骨が贅肉のために感じられないくらいなら肥満です。
犬種によっては、体質的に肥満になりやすい傾向を持つ犬種もあります。ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、アメリカン・コッカー・スパニエル、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、ダックスフント、ビーグル、シェットランド・シープドッグ、コリーなどが挙げられると思います。が、どちらにしても、肥満は飼い主さんの責任ですから、適切な食餌と運動で、程良いウェイト・コントロールをしてあげましょう。
また、避妊や去勢をすると肥満になるからという理由で、それをしないという飼い主さんがいるかもしれません。これは避妊や去勢によって、興味が食欲の方へ向けられることがあるためであり、避妊や去勢が原因で肥満になるようなことではありません。ですから、避妊や去勢をした犬では、適度な運動をさせること、欲しがるからといって必要以上に多く食べさせないことで、十分ベスト体重にコントロールできるでしょう。
肥満の予防
- 発育期の子犬の時期の食餌コントロールを正しく行う。
成長期の子犬の頃に、欲しがるからといって必要以上にいくらでも食べさせて肥満にしてしまうと、肥満細胞が増えて減らなくなり、一生を通して肥満の問題がつきまとうかもしれません。
- 成犬になってから太り出すのをコントロールするには、適切な運動と、それに見合った食餌です。
肥満になってしまった犬の減量法
極端なことは避けましょう。先ずは病院で、何か病気はないか診断を受け、コンディションに合わせた無理のない長期的なプログラムが大切です。飼い主さんには忍耐のいることかもしれませんが、愛犬の健やかな毎日の生活のために、獣医師の指示は完全に守りましょう。
また減量中は定期的に体重を記録し、獣医師の診断を受けながら、慎重に行いましょう。減量中に何か気になる問題があれば、勝手な判断でせっかくの減量を台無しにしないように、必ず獣医師に相談しながら、ゆっくりと着実に進めていきましょう。