キャバリア・キング・
チャールズ・スパニエル
著者 シャロン・ホープ(CKCS-Club, USA)
キャバリアについて
犬種の歴史
特筆すべき医学的な問題(遺伝性疾患)
子犬の求め方
スタンダード
キャバリアについて
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、飼い主の世話と関心に対し、献身的な愛情で応える、嬉々として情愛深く、遊び好きで賢い小型犬です。
トリミングを必要としない自然なコート、長くてシルキーな耳、大きくて表情豊かな目を持った愛玩犬です。多くの人は、キャバリアは一生を通してまるでコッカー・スパニエルの子犬のようだと言います。スタンダードでは尾の断尾は随意となっていますが、自然のままにしておきます。もしするなら元のままで変わりなくみえるように、3分の2は残して切ります。狼爪は、彼らの少し出た大きな目を傷つけると思われるので、除去します。
キャバリアには4種の毛色があります。
ブレナム(白いボディの上に赤の斑と、耳と目の周りに赤のマスクを持った、赤と白)
トライカラー(タンのポイントを持った、白と黒)
ルビー(白がない全体に赤)
ブラック・アンド・タン(白がない全体に赤と黒)
素晴らしいコンパニオンドッグであるキャバリアの説明を、もう少し付け加えます。キャバリアの本来の仕事は、すきま風の吹く大きなお城や、冷たい馬車の中で、ご主人の膝を暖めることでした。(他にもノミなどを引き寄せる仕事をし、そのために疫病が流行している日々、ご主人の命を助けました)多くの他の犬種は今日、それぞれの本来の仕事を果たしていない中にあって(たとえばミルク運搬の荷車を引く犬、ヒツジなどを扱う牧羊犬、ライオンなどを狩りする獣猟犬)、キャバリアのように本来の仕事を続けている犬は最早hぽとんどいません。
キャバリアだけは今でも、しごく真面目に彼らの責任を果たし続けています。古い時代の王室医が書いた処方箋には、英国女王の風邪を治すために、”慰安犬(今ではこれはキャバリアとされています)”を直接抱いて体を暖めるように、と記されています。キャバリアの飼い主さんが集まると、”寝るときに枕が欲しければ、キャバリアより先に枕を取らなくてはいけない”とよく語られるように、キャバリアは本当に真面目に枕を抱きかかえています。
TOPへ戻る
キャバリアの歴史
今日のキャバリアは、ヴァン・ダイク、ゲインズボロー、レオナルドなどの16, 17, 18世紀の画家の絵画の中に描かれている小型愛玩スパニエルがご先祖です。チューダー王朝期には、トイ・スパニエルは貴婦人達のペットとして人気がありました。
スチュワード王朝期にキング・チャールズという王の名前を与えられ、チャールズ二世王は、公の場所にも、他のどんな動物も許されることのない議会の中にすら、キングチャールズは入って良いという法律を定め、常に何匹かの犬達を連れ従えていました。やがてこの犬種の人気はパグにとって変わられ、マルボロー公爵のブレナム城で生まれた白と赤の小型スパニエルの血統が残りました。
近年になって、サイズもタイプも変わってしまって、このような犬も、またそのようなスタンダードに合致する犬種も、見かけられなくなりました。海外から少し輸入されても、ほとんどは全く計画性のないでたらめな繁殖によって、次の代に伝えていくことができないような状況になりました。19世紀の半ば、英国ではいろんな犬の繁殖とショーを真面目にするようにと見直され、それに熱心に取り組みました。
これにより多くの犬種が作出されたり、ある犬種は他のタイプへと変化しました。この波は、トイ・スパニエルにとっても新しい流行が起こりました。顔は完璧にぺしゃんこで、顎はアンダーショットで、長い耳が低い位置についたドーム型の頭部、そして正面を向いた丸くて大きな目が、当時のキング・チャールズ・スパニエルになり、”チャーリー”とも呼ばれ、アメリカではトイ・スパニエルとして知られていました。この”新しい”流行により、”古いタイプ”の昔の絵画に描かれていたようなキング・チャールズ・スパニエルは、ほとんど絶滅してしまいました。
そんな折り、アメリカ人のローズウェル・エルトリッジ氏は、エドウィン・ランドシアの”The Cavalier's Dogs”など、古い名画に描かれている犬に似ているようなトイ・スパニエルを求めて、イギリスで基礎にする犬を探し始めました。でも彼が そこで見付けたのは、鼻ぺちゃの”チャーリー”ばかりでした。
そして彼は、KCに依頼し、クラフト展で向こう5年間の間、勝利犬に賞金を与えるようにしました。その賞金は、今のチャーリーの変種で、チャールズ二世王が飼っていたようなタイプの、1席の牡犬、牝犬どちらにも25ポンド提供するというものでした。以下のものはその時のクラフト展のカタログです:”チャールズ二世王の時代の絵画に見られる、長い鼻でストップのない、ドーム型にならないで中央にスポットを持つ平らなスカル(頭蓋)”このように記されていて、この記述に最も近い犬に賞金が与えられるとされました。
キング・チャールズのブリーダー達は、これまで長い鼻の犬をこの種から取り除くために、各自が真面目に長年一生懸命に厳しい努力をしてきたわけで、これを今更長い鼻にと言われても、誰も取り上げる人はいませんでした。しかし、徐々にこの大金が賭けられた期間も終わりに近づくにしたがい、元来の姿に戻すと言うことにとても興味を持った人々もいて、試験的な繁殖を試みていました。賞金の懸けられた五年目の最後の年、KCは、不十分な数でも、この長い鼻の犬種に対し、チャーリーとは別に血統登録を与えるという見解を提示しました。
1928年、モスティン・ウォーカー嬢所有の牡犬”Ann's Son(アンズ・サン)”がこの賞金のかかった賞を受賞しましたが、残念なことにエルドリッジ氏は、享年70歳でこのクラフト展のわずか一ヶ月前に死去していて、受賞犬を見ることができませんでした。
同年、この犬種は”キャバリア・キングチャールズ・スパニエル”と命名され、犬種クラブが発足しました。キング・チャールズ・スパニエルという名前を残すことは、ほとんどのブリーダーが短願のキング・チャールズ・スパニエルの犬舎から落ちこぼれた長い鼻の犬を元にブリーディングをして、元来あった犬種に戻したという意味で、非常に重要でした。
あるストックからは長い鼻の犬に非常に早く戻せるので、パイオニア達は長い鼻のために他の適切な犬種もアウトクロッシングでかけあわせて、でたらめな繁殖をよく行いました。しかし、これでは間違った方法ということで、他犬種へのアウトクロッシングはクラブによって許可されませんでした。
1928年のクラフト展の二日目に、初めての会合がもたれ、今日現在に至るまで守り続けられている犬種のスタンダードが確立されました。Ann's Sonが生きている犬種の見本として参考にされ、そして16,17,18世紀の全てのキャバリアが描かれた絵を検討して参考にしました。このようにとんでもない機会を得て新しく復元されたキャバリアは、真に価値の高い犬種へと到達しました。
可能な限りキャバリアは犬種の流行などから保護されるべきで、またコートのトリミングは施してはいけないとされています。トリミングされない完全に自然な姿が、個々の個体の味わいと一つとなって溶け込むことが望まれ、”本来の形を切る”といわれるようなことを施してはなりません。KCの犬種の承認は見合わせられ遅々としていましたが、この犬種の復元に携わった人々は、少しずつ”古いタイプ”のキングチャールズに固定していきました。1945年、KCはついにキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルにチャンピオンシップを与え、CCを許可し、キング・チャールズ・スパニエルと分けて単独での血統登録を授けました。
TOPへ戻る
特筆すべき健康問題(遺伝性疾患)
今日のキャバリアのブリーダーは、層帽弁閉鎖不全(MVD)という、近年かつてない非常に深刻な問題に直面しています。現時点では、北アメリカ地域のキャバリアの50%もの犬がこの影響を受けるものと見積もられています。MVDは、犬のクオリティオブライフを悪くしたり、早すぎる死を導く、世界中のあらゆる犬種で類をみない比率でキャバリアに起こる遺伝性の心疾患です。心臓学者のマイク・オグラディ博士は、オンタリオ獣医カレッジ、ゲルフ大学と提携してカナダのオンタリオで1993年よりデータを集め続けています。
あなたはキャバリアの子犬を求めるとき、ブリーダーに、そのブリーダーが自分の犬舎のキャバリアからMVDをなくすために行ってきた行程を、しっかり質問しなくてはいけません。この病気は、キャバリアという犬種の中に認められるようになった新しい病気であり、まだ完全に解明されている訳でなく、これからも首尾一貫したポリシーでこの病気のデータを集め続けなくてはならないのです。
MVDと断定し、明確にピックアップするには、超音波のカラードップラーが、最もよくその病態を示しますが、聴診もまたよく行われる診断法です。より歳をとった(3歳〜5歳)時点を過ぎてからの、つまり5歳以上の年齢でMVDをクリアしたことを示す両親犬から繁殖された子犬達は、その子犬達自身もMVDになる確率は低く、あるいはMVDでの危険はとても少ないと言えるのです。ハートチェック・クリアへの登録はその証拠として示されます。ですから、母犬の記録を照合するように依頼しましょう。あなたはまた、たとえ種牡がブリーダーの元にいなかったとしても、種牡の記録のコピーをも請求しなくてはいけません。
TOPへ戻る
子犬の求め方
<健全性> キャバリアは前述した歴史の中で書かれていたように、古い時代のトイ・スパニエルをご先祖としていますが、一旦は絶滅し、近年になってキング・チャールズから復元された犬種です。ですから、犬種のブリーディングなどにおいて、流行犬になって乱繁殖されるようなことは望ましくなく、犬種の持つ素晴らしさを壊さないように、そして健全性においても万全を期してのブリーディングが望まれます。
近年大変深刻な問題となっている、キャバリアにおいての心疾患であるMVDは遺伝性であり、その遺伝子を持っているラインで多発しています。犬種の健全さを子孫に伝えていくために、このMVDの疾患を持つキャバリアを繁殖に用いないようにすることが大切ですが、それを困難にしている原因は、このMVDの発現が先天性ではなく、キャバリアが3歳〜5歳頃になって起こってくるからです。
つまり、生まれたばかりでは全くわからず元気で、心臓の検査をしてクリアしていても、若年期〜壮年期になって起こってくる問題なのです。そこでブリーディングにおいては、繁殖に使う若い繁殖犬がその時点で問題なく健全であるというだけでは確実性に欠け、更にその両親犬などが、5歳を過ぎた時点でも心臓の検査をしていて、健全であったかどうかということが重要な手がかりになってきます。
キャバリアの子犬を求めてブリーダーさんにコンタクトを取るときには、そのブリーダーさんは繁殖に使う犬の心臓の検査をしているかどうかを聞いてみましょう。また血統的にMVDのラインではないかという点も訊ねてみましょう。また目や(白内障、進行性網膜萎縮)や膝関節(膝蓋骨の脱臼)、股関節(股関節形成不全)などの遺伝性疾患もキャバリアではよく見られますので、そのような遺伝性疾患についてどんなチェックしているか、また買った子犬が将来遺伝性の疾患を発症した場合、どのような保証があるのかも訊ねてみましょう。
<性格> キャバリアは攻撃性を全く持ち合わせていない、人を信じて疑わない性格をしています。ひたすら人間が大好きで、他の動物ともうまくやっていける、サイズも小型なのでコンパニオンとして最高の家庭犬です。決して外で飼う犬ではありません。それは愛玩犬種で弱いからという理由でなく、本来持っているこのような性質から、少しでも長い時間を人間と接していることが望ましいからです。
家庭の中で家族と一緒に過ごしてこそ、価値のある犬です。ですから庭で飼おうと考えている方は、他の犬種から探してください。また番犬にもなるだろうと考えている方は、残念ながらキャバリアほど番犬に向かない犬種はありませんので、もっと警戒心の強い他の犬種を探すといいでしょう。また家族の者みんなが長時間の留守をしていて(朝早く出かけて夜遅く帰宅するなど)、家に残る人がいないご家庭も向きません。
半日のパートくらいの時間はいいですが、長時間留守になるようなご家庭では、キャバリアは孤独が苦手なので向きません。運動は、基本的にはよくかまって遊んであげる環境では、自由運動でも十分です。でもキャバリアは外にでかけるのが大好きです。社会性を身につけやすい犬種であり、また本来社交的な明るい性格なので、家の中だけに閉じこめた飼い方でなく、戸外にもよく連れ出してあげる(散歩、旅行)といいでしょう。
このように特別な運動を必要としないため、少しお年を召したご夫婦が飼われても問題はありません。そんな場合は、ブリーダーさんに性格的におっとりとした子犬を選んでもらうといいかもしれません。また戸外でも活動的に楽しめる犬種でもあるので、アウトドア派のご家族にも適しています。ブリーダーさんに明るく積極的な性格の子犬を選んでもらうといいかもしれません。
とても小さなお子さまのいらっしゃるご家庭では、ひょっとしたらブリーダーさんがそういう家庭に子犬を行かせることを心配し、拒否するかもしれません。何故なら、キャバリアは攻撃性が全くないため、まだ何もわからない赤ちゃんや幼児の犬に対してする”むちゃ”にも、抵抗せずに耐えることがあり、犬が可哀想で危険だからです。そんな時、責任あるご両親が犬に対して良い扱い方を十分心得ていて、赤ちゃんや幼児が犬に”むちゃ”をしないようにキチンと配慮ができるようなご家庭なら、大丈夫かもしれません。
<その他> 家族の一員として子犬を迎えたなら、それなりの責任が発生します。子犬が家庭内で安全に過ごせるように、サークルやクレート、トイレ、食器や水飲みの器など、基本的な生活用品を揃えなくてはなりません。またベランダから、あ るいは庭から危険なところへ飛び出さないように、フェンスを巡らしたり、ドアをつけたり、いろんな環境に対しての工夫がいるでしょう。また健康面でも、子犬の基本的な混合ワクチンや狂犬病のワクチン、そしてフィラリアの予防、ノミやダニの予防など、基本的な医療費の他、ケガをしたり、病気になったりした場合の医療費がかかります。そんなにお安い経費ではないと思います。
もちろん良い食餌を心がけたり、その他犬1匹の生活費を十分面倒をみてあげなくてはなりません。 家族の一員として十分なお世話ができるくらいの出費は大丈夫ですか? キャバリアにふさわしい環境は整えられますか?(動物禁止の住居でないことも含む)
子犬はとてもかわいく、もしキャバリアの子犬を飼うことに決めたら、直ちに子犬を迎えたくなるかもしれません。しかし一旦子犬を飼ったなら、その後長く家族として過ごすことになります。子犬を飼う前に、しっかりと時間をかけて、自分たちのライフスタイルに本当にキャバリアという犬種が合っているのだろうか?犬の一生を通して責任を持って飼うことができるだろうか?そしてイザ、子犬を選ぶときに気を付けることは?・・・・などをしっかり検討してみてください。
イギリスの諺にこういうのがあるそうです、「急いで買ってゆっくり後悔」。あなたご自身が、あなたの最高の家族の一員となる子犬を選ぶのですから、事前に多くの知識や情報を得て検討してからでも遅くはありません。そしてキャバリアを飼うと決心されたら、犬種について深い知識を持ち、人間的に信用のできるようなブリーダーさんから、よくお話を聞いて求めてください。ひょっとしたら、長く待たなくてはいけないかもしれません。
それからキャバリアという犬種の性格的な面からもう1つ付け加えますと、成犬になったキャバリアを手に入れることも良いと思います。何か深いご事情があり飼えなくなった成犬のキャバリア、迷子で保護センターに引き取られたキャバリア、ブリーダーさんが何かのご都合で成犬になったキャバリアの良い飼い主さんを探しているような場合、いずれにしましても、キャバリアはとても人間に親しみを持つ犬なので、成長した犬を飼っても問題は少ないと考えられます。むしろ少しお年を召したご家庭の場合は、小さな子犬から育てるより、ブリーダーさんのところで一応のマナーを入れてもらった、より扱いやすいキャバリアの成犬の方が最適かもしれません。
子犬の時から育てないとなかなか慣れてくれないという理由で、できるだけ幼い子犬を選ぼうとされる方がいますが、生後8週令になるまでは、繁殖者の手厚い管理と世話の元、母犬や同胎の兄弟姉妹と一緒に過ごすことを通じて、その犬が一生を通じての基本的なことを学ぶ大切な時期です。
子犬は、8週令になってから(どんなに早くても7週令になってから)、ブリーダーさんが第1回目の混合ワクチンや検便や健康検査を済ませた子犬を求めるようにしましょう。最後に牡か牝かの選択ですが、お好きなほうでいいと思います。キャバリアは牡でも性格が愛らしく、家庭内で飼うのに性別での問題はありません。ただしすでに犬を飼われていて、多頭飼いをされるような場合は、避妊や去勢をされていると問題はありませんが、もし何かの理由でそうされていないのなら、牡なら次も牡、牝なら牝と、同じ性の犬を選びましょう。でないと、問題行動で悩まされます。
TOPへ戻る
スタンダード
一般外貌
行動的であり気品に満ち、よくバランスのとれた犬である。非常に楽しげで自由な動き:恐れないで猟欲もある気質であると同時に、優しく献身的である。
頭部
スカル(頭蓋)はわずかな丸みを帯びるが、ドーム型であったり尖ったりしない:高い位置の耳付きのため、スカルは平らな印象になる。
目
大きく、ほどよく離れて位置する丸い目:目の色は非常に濃い茶で、暖かく深く澄んで輝くようである。目の下には、ごく僅かな膨らみがあり、それはとても甘く優しい印象を呈し、この犬種の優しく表情豊かな特徴を示す。
欠点:小さい目、アーモンド型の目、目の色が薄い、出目:目の周りの毛色が白。
鼻
浅いストップで、ストップの基部より鼻先までの鼻の長さは少なくても1.5インチ(3.8cm)である。鼻はよく発達して色素はむらなく全体に黒である。黒の鼻の色素はむらがあったりまだらであったり、白い斑があるのは、小さい鼻、尖ったマズルと同様に厳しい欠点である。
マズル
ほどよく先細る:口は水平:口唇はほどよく覆う。
欠点:先鋭で細く尖ったマズル。覆いすぎ、あるいは垂れた口唇。肉班、すなわちピンク色の班がマズルの毛を通して見える。
歯
強くて乱れなく並ぶ。レベルバイトも容認されるが、シザーズバイトが望ましい。アンダーショットは非常によろしくない:アンダーショットの欠点は非常に重要視されるが、正確な頭部とよくバランスを保った、優しい印象を与えるごく僅かなアンダーショットは、明瞭なあるいはしっかりした印象の水平な口を導くので欠点をとるべきでない。
欠点:弱く曲がった歯。曲がった顎。
耳
耳付きは高い、しかし頭頂部で閉じたようにならない。耳朶は多くの飾り毛を持ち長く幅もある。犬が警戒したとき、耳はわずかに煽られて顔に方にかかる。
首
咽喉の弛みはなく、十分長く、ほどよく十分な筋肉があり、頂上部で僅かにアーチする。流れこむようにスムースに肩へと傾斜する。
肩
中庸なアンギュレーション(角度)で優しく背へと傾斜する肩は、いかにもトップクラスでエレガントさを醸し出す。
胴
ほどよい弾力の肋郭を持ち、ショートカプルドであるが、樽型になってはいけない。胸部は中庸な深さで、心臓部のたっぷりした幅を持つ。水平な背は、後肢の筋肉を強壮に導く。肋郭部より腹部は僅かに細いが、巻き上がった(たくし上げた)ような腹部ではない。
足
前足は真っ直ぐ降り、骨量は中庸、肘は体側でよく閉まる。後ろ足は中庸な筋肉:スタイフル(後膝関節)はほどよく曲がる:ホック(飛節)はほどよく降りる。後ろ足を後ろから眺めると、ホックからヒールはそれぞれ平行である。パスターンは強く、足の握りはほどよい弾力のパッドを持ち、引き締まっている。犬は全て4本の足で水平に立つ。
欠点:緩い肘。湾曲した足。スタイフル(後ろ膝関節)が内側、あるいは外側に向く。カウ・ホック(牛状飛節)。しゃちこばった歩様。弱いパスターン(繋)。開いた足。
尾
背に水平に保持するように付く。尾は常に、歩様の時に振れているのが独特である。
断尾
随意だが、胴に対してバランスよくするために断尾するか、あるいは断尾しないかのいずれかの選択である。もし断尾するなら、尾を短く切り過ぎてはいけない:3分の2は絶対に胴に残すべきで限界である。尾に色の入った犬は、先端に白い部分を残して断尾しなくてはいけない。
被毛
長くシルキーで非常に柔らかい感触である:僅かなウェーブは容認されるが、カールをしてはいけない。長い飾り毛を、耳、四肢、尾に持ち、足の握りの部分の飾り毛はこの犬種の特徴である。
トリミング
トリミングしないことを明言する。しかしながら、足の握りの下、足の指の間に伸びてくる毛を刈ることは望ましく、容認される。
サイズ
体高:キ甲部においての体高は、12〜13インチ(30〜32.5cm)。体重:体高に比例して、13〜18ポンド(5.85〜8.1kg)の間である。わずかな違いは容認される。これらは理想の体高と体重であり、タイプやクオリティにおいての外貌上の1つのことであるという点においてのみ、比較されるべきである。ひょろりとした個体は、オーバーサイズの犬よりずっと大きく欠点とされる。
色
・ブレナム
豊かな栗色の班が、真珠色の白い地色にほどよく入る。耳は赤でなくてはいけない。また色は頭部でほどよく分かれ、耳と耳の間には広い幅の白いブレーズが入り、その中央にはとても名高いロゼンジ(ダイアモンド)、あるいは”ブレナム・スポット”がある。ロゼンジはブレナムの特徴として、絶対に必要ということではないが、独特でありとても望まれる。
・トライカラー
漆黒の班が、真珠色の白の地色にほどよく入る。目の上、頬、耳の内側、尾の内側 にタン・マーキングを持つ。
・ルビー
全体に豊かな赤一色。
・ブラック&タン
漆黒の毛色で、豊かな色のタンマーキングを、目の上、頬、耳の内側、尾の内側に持つ。
欠点:ホールカラーの個体に現れる白斑。
犬は、このスタンダードに挙げた欠点を、1つあるいはいくつかを適当に持っているものだということを忘れてはいけません。そしてみんな全て典型的な、楽しげでエレガントなキャバリアです。言い換えますと、悪い気質、下品さは、決して大目に見過ごすことはできず、犬種として不適正であり、失格とみなします。真の気品と”ロイヤル(気高さ)”から現れる、キャバリアの明るい気質は、この犬種にとって本質的に最も重要なことです。
TOPへ戻る